こんにちは。
Yasuragi Lifeのyusukeです。
これまで僕は、HSPという繊細な気質をテーマに”生きづらさ”や”人間関係の疲れ”について
記事を書いてきました。
でも今日の話は少し違います。
これは、僕自身が 「HSPを受け入れて生きる」 と決めるまでの物語。
静かだけど、確かな変化の物語です。
第1章 : 静かな拒絶〜自分を受け入れるまで〜
気づけば、いつも人の表情ばかりを読んでいた。
相手が少しでも眉をひそめれば、「なんか悪いことを言ったかな」 と胸がざわめく。
優しさが武器になるどころか、刃のように自分を削っていた。
小さなことで心が動き、言葉の裏にある感情まで拾ってしまう。
そんな自分を 「めんどくさい奴」 だと責めた。
“普通に生きられたら、どれだけ楽だろう“
そう思っていた。
人に合わせ、期待に応え、空気を読んで、
いつの間にか 「自分の声」 を見失ってしまっていた。
そのくせ夜になると、静かな部屋で心が叫び出す
ーー俺はいったい、誰のために生きているんだろう。
ある日、偶然ネットで見かけた言葉。
「HSP (Highly Senshitive Person)」
ページを読み進めるうちに、涙が止まらなくなった。
“俺は壊れていたんじゃない。感じすぎるだけだったんだ。”
その気づきが、心の奥底にある小さな灯をもう一度ともした。
他人と同じスピードで生きなくていい。
誰かに合わせなくても、俺の感性はここにある。
その日から、少しずつ息がしやすくなっていった。
けれどーー
受け入れることと、立ち直ることは違った。
理解したところで、現実がすぐ優しくなるわけじゃない。
職場のノイズ、人間関係の圧、
「頑張っても報われない」日々が続くうちに、
心は少しずつ摩耗していった。
第2章 : 破壊〜全てを手放した夜〜
あの頃の俺は、まるで壊れた歯車のようだった。
前に進もうとしても、空回りするばかり。
努力しても、結果が出ない。
信じた人にも裏切られた。
笑うことも、泣くこともできなくなっていた。
ただ、何も感じたくなかった。
朝、目が覚めるたびに「今日も同じ一日が始まる」と思うと、
体の奥から重い鉛のような感情が沈んでいく。
夜、街を歩いた。
コンビニの灯りだけがやけに眩しくて、
人々の笑い声が遠く聞こえた。
その光景が、なぜか胸に刺さった。
「俺は、何をしているんだろう。」
誰に届くわけでもない呟きが、夜風に消えた。
生きる意味なんて、正直もう見えなかった。
夢も、希望も、情熱も、
すべて灰のように冷めていた。
それでもーー
心のどこかで、小さな何かが残っていた。
「それでも、終わりたくない。」
そう叫ぶ声が、かすかに聞こえた。
あの夜、俺はすべてを手放した。
理想もプライドも、人の目も。
壊れたのは人生じゃなくて、
“誰かの期待でできた偽物の自分“だった。
そしてその崩壊の先で、
ようやく「本当の自分」が息をし始めた。
第3章 : 再生〜もう一度、自分を信じてみる〜
壊れた夜の翌朝。
いつも通りの朝日が昇り、
窓から差し込む光が、やけにまぶしかった。
何も変わらないはずなのに。
「このままじゃいけない」という声だけが、静かに胸の奥で届いていた。
それでも、立ち上がる力はなかった。
焦りも、希望も、すべて置いてきたような気がして。
ただ、ぼんやりとスマホを眺めていた。
その時、YouTubeのおすすめに出てきたのが、
「ネイティブアメリカンフルート」という楽器だった。
風のような音色。
大地の呼吸と溶け合うような旋律。
初めて聴いた瞬間、なぜか涙が溢れた。
気づけば、手が勝手に”購入“ボタンを押していた。
届いたフルートを手にした時、
その軽さと、ひんやりした質感に少し驚いた。
けれど息を吹き込んだ瞬間、
その音色が胸の奥に静かに響き、
「これだ」ーーそう思った。
まるで、自分の中に眠っていた何かがそっと目を覚ますような感覚だった。
その日から、僕は暇さえあればフルートを吹いた。
失敗しても、音が裏返っても、
その時間だけは”誰にも気を遣わずにいられる”時間だった。
音に集中していると、思考が静まり、心がほどけていく。
まるで音が心を洗い流してくれるようだった。
気づけば、あの息苦しさも少しずつ和らいでいった。
完璧じゃなくてもいい。
自分を責めなくてもいい。
そう思えるようになった。
そして、ある時ふと気づいた。
僕が本当に求めていたのは、
「人に合わせて生きること」ではなくて、
「自分を感じながら生きること」だったんだと。
HSPという気質は、欠点ではなく
“感受性の才能“なんだ。
誰かの小さな変化に気づけること、
音や風景、言葉から深く感動できること。
その全部が、僕という人間を形づくっている。
第4章 : 旅立ち〜自分という物語を生きる〜
フルートを通じて、僕は再び”世界”とつながった。
それは人や仕事ではなく、
自然や音、光、風、静けさといった
もっと根源的なものだった。
音楽が、人生を再生させた。
旅をしたいという想いも、そこから生まれた。
自分の感情を信じて、
見た景色や感じた空気を、音と文章で伝えたい
ーーそう思った。
かつては弱点だと思っていた 「繊細さ」 が、
今では”表現の源“になっている。
だから僕は決めた。
HSPのままで、働こう。
無理に周囲に合わせようとせず、
自分のペースで、自分の感じ方を大切にしながら生きよう、と。
この選択をしてから、
見える景色が少しずつ変わってきた。
静かな音の中にあるやさしさ、
旅先の風の香り、
一杯のコーヒーの温度。
それらすべてが、
「生きている」という実感に変わっていった。
今、僕はこのブログを通して、
同じように生きづらさを抱える方々に伝えたい。
“無理して変わろうとしなくていい“
“繊細なままでも、ちゃんと生きていける“
その証を音と旅と心で描いていく。
それが、僕という一人の人間の物語であり、
これからの”新しい旅“の始まりだ。
ーーー
🌿yasuragi Life – HSPのままで働く、という選択。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ちょっといつもとテイストを変えてみました。
次回でHSPと心の記事は少しお休みとなります。
【次回予告】
「衝撃の告白」と「心の崩壊からの脱出」
次回、僕は全てを告白します。
HSPの繊細すぎる心が、いかにして
「人生を賭けた借金の重圧」に耐えきれず
「過集中による心身の崩壊」を迎えたのか。
絶望の淵で、僕が見つけたたった一つの哲学。
それは、あなたの生きづらさを
「心の羅針盤」に変え、静かな安らぎを見つける鍵になるかもしれません。
【10月30日公開】ーー僕の「絶望と再生の物語」を、
同じように繊細なあなたへ届けます。
※この物語には、心に強く響く表現が含まれます。
無理のないタイミングで、静かな場所でお読みください。
きっと、あなたの中にも”生きる意味“が静かに芽生えるはずです。

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