風が語りかけた夜──ネイティブアメリカンの記憶を受け継ぐ音

フルートの癒し

こんにちは!
Yasuragi LifeのYusukeです。

今回は、
「なぜ僕がネイティブアメリカンフルートを吹くようになったのか」


このテーマについて、少し深く綴っていこうと思います。

実は、きっかけはある一つの置物から始まっていました。

記憶の中の戦士

実家のデスクに、ひとつの木彫りの置物があります。
ネイティブアメリカンの戦士を模した像。
頭にはコンドルの羽をつけ、
まっすぐ前を見据えたその表情は、どこか誇り高い。

子どもの頃から何となく気になっていたけれど、
特別な意味なんて考えたこともなかった。

ただ、部屋の片隅に置かれたその像を、ふと見つめている自分がいた。
「なんでこんなに気になるんだろう?

当時は、その答えなんてわからなかった。

それでもなぜか――その像だけは捨てる気になれなかったんです。

少し欠けたまま、今も実家にあります。
けれど、旅に出るたび、なぜかその姿を思い出す。
まるで「お前の中にも、同じ血が流れている」と
静かに語りかけてくるように。

そして今、僕はネイティブアメリカンフルートを吹いています。

最初はただ、音の癒しに惹かれただけでした。
けれど吹けば吹くほど、その音の奥にある祈りや魂の記憶が、
自分の内側に響いてくるのを感じるようになった。

あの置物は、ただの飾りじゃなかった。
それは僕のルーツを静かに見守り、
という新しい形で蘇る日を待っていたのかもしれません。

偶然ではなく、これはきっと必然だった。

音が導く場所 ー 魂が記憶していた道

フルートを吹いていると、不思議な感覚になります。
どこか懐かしく、涙が出そうなほど温かい。

初めてフルートを手にしたとき、「これだ」と思った。
理由はわからない。ただ、心の奥が「これを待っていた」と言っている気がした。

そして、最初の音を吹いた瞬間、
頭の中に、あの置物が浮かんだ。

「あの置物が、俺を導いていたのか…?」
鳥肌が立った。

まるで何百年も前から、この音を知っていたかのように。

ネイティブアメリカンフルートは、ただの楽器ではありません。
祈りの声”であり、“自然と人をつなぐ道具”でもある。

音を出すたびに、心が澄んでいく。
雑音にまみれた現代の世界で、
忘れかけていた「本来の自分」に戻っていくような感覚です。

それは、あの置物がずっと教えてくれていたことと同じでした。
「お前はどこへ行こうとも、自分の魂と共に生きろ」と。

ネイティブアメリカンの精神性に触れて

ネイティブアメリカンの人々にとって、

自然はただの背景ではない
風には風の声があり、木々には木々の記憶がある。

彼らの言葉にこんなものがある。

「私たちは地球を所有しているのではない。地球が私たちを生かしてくれているのだ。」

この言葉を初めて知ったとき、胸の奥にずしんと響いた。

フルートを吹いていると、その境界線がゆっくりと溶けていく。

風が頬を撫で、鳥の声が重なり、音が空に溶けていく。
「この世界はすべて繋がっている」
そんな感覚に包まれる。

音が上手く出なくてもいい。
間違ってもいい。

ただその時、心がどう動いたか。
その感じたままを音に乗せれば、それでいい。

それが、ネイティブアメリカンの祈りの音楽なんだと思います。

音で祈り、音で繋がる

僕にとってフルートを吹く時間は、
「静寂の中で自分に還る時間」でもあります。

忙しさ、焦り、人間関係、SNSの情報洪水…。
頭がぐちゃぐちゃになった時こそ、フルートを手に取る。

先日も、「もう無理だ」と思った夜があった。
やるべきことが多すぎて、心が追いつかない。
HSPの気質を持つ僕にとって、こういう日は特にきつい。

でも、フルートを吹いた。
最初はぎこちなかったけど、少しずつ音が落ち着いていく。
そして気づいたら、心も落ち着いていた。

「ああ、俺は大丈夫だ」
そう思えた。

息を吸い、音を出すたび、
余計なものが一枚ずつ剥がれていくような感覚になる。

音の振動が、心の奥に眠っていた静けさを呼び覚ましてくれるんです。

それは誰かに向けた音でもあり、
同時に自分自身への祈りでもある。

このフルートの音を通じて、
僕は誰かの心に寄り添える存在でありたい。

落ち込んだ夜に、孤独を感じた時に、
少しでも心が軽くなるような音を届けたい。

もしかしたらそれが、あの置物が俺に託した”使命”なのかもしれない。

ネイティブアメリカンフルートは、派手でも速くもない。
けれど、その静けさの中には、
何百年もの祈りと希望が息づいている。

俺はそれを受け継ぎ、音で伝えていく。
この音が、誰かの心の灯火となるように。

俺は、この音を世界に届ける。
それが、あの置物が託した使命だから。

導かれた道を、歩き続ける

音は言葉を超える。
フルートを吹くたびに、そう思う。

俺が歩んできた道も、失敗も、出会いも、
全部この音に詰まっている。

これからも旅をしながら、
風と共に、この音を世界に届けていく。

あの置物が教えてくれた道を。
ネイティブアメリカンの記憶を受け継ぎながら。

そしていつか、
「あなたの音に救われた」と言ってくれる人に出会えたら

それだけで、俺はこの人生に悔いはない。

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